ニシアフリカトカゲモドキ飼育ガイド
ニシアフと、
ゆっくり暮らす。
はじめてのお迎えから、毎日の小さな変化まで。
その子のペースを知るための、飼育ガイド。
はじめてお迎えされる方へ
このたびは、ニシアフリカトカゲモドキをお迎えいただきありがとうございます。
通称「ニシアフ」は、おとなしい性格とゆったりした動きが魅力の爬虫類です。このガイドでは、当店での管理経験をもとに、飼育環境・餌・お迎え後の注意点をまとめました。
数値や給餌量は目安です。毎日の様子を観察し、その子に合った管理を続けていきましょう。
温度管理について
当店では、温かい場所を30〜32℃の目安で管理しています。ベビー〜ヤングは32℃前後、アダルトは30℃前後を目安にしています。
温度の数値だけでなく、生体の動きや食欲も確認してください。極端な冷え込みを避け、生体が温かい場所と涼しい場所を選べる環境を整えましょう。
ホットスポットとクールスポット
ケージ内には、温かい「ホットスポット」と涼しい「クールスポット」を作ります。生体が暑さや寒さに応じて移動できるようにしてください。
パネルヒーターは、ケージ全体ではなく半分程度を温めるように設置します。設置方法は製品の説明書に従ってください。
当店では、長時間こもる場所での低温やけどを避けるため、シェルターの真下にパネルヒーターを敷かないようにしています。温度計で実際の温度を確認し、過熱を防いでください。
エアコンで室温を管理する場合も、ケージ内の温度を確認しましょう。
飼育に必要な用品
お迎え前に、次の用品をそろえて飼育環境を整えましょう。
- 飼育ケージ
- 床材
- シェルター(隠れ家)
- パネルヒーター
- 水入れ
- 温湿度計
- サーモスタット
- 給餌ピンセット
- 餌
- カルシウム剤/サプリメント
お迎え直後の床材には、キッチンペーパーを用意してください。詳しくは「床材について」でご案内しています。

湿度管理について
当店では、湿度60〜70%を目安に管理しています。季節や室内環境によって変わるため、湿度計で確認しながら調整してください。
乾燥しすぎると脱皮不全の原因になります。一方、床材が常に濡れているとカビやダニが発生しやすくなるため、湿らせすぎにも注意しましょう。
湿度が低いときは、霧吹き、水入れの大きさ、保湿性のある床材などで調整します。ウェットシェルターなど、局所的に湿度を保てる場所を用意する方法もあります。
脱皮前後は、湿度に加えて指先や尻尾の先に皮が残っていないか確認してください。
餌について
餌は昆虫を中心に、成長段階に合わせて選びます。当店ではイエコオロギや活・冷凍クロコオロギなどを使用しています。
餌の大きさは、頭の幅より少し小さいサイズが目安です。大きすぎる餌は消化の負担や吐き戻しにつながることがあります。
| 成長段階 | 頻度 | 1回の量 |
|---|---|---|
| ベビー | 1〜2日おき、または週2〜3回程度 | 2匹前後から |
| ヤング | 3日おき前後 | 2匹前後から |
| アダルト | 3日おき前後 | 1〜3匹程度 |
表の頻度・匹数は当店での目安です。餌の大きさ、体つき、尻尾の太さ、排泄の様子に合わせて調整してください。
ベビーサイズの給餌目安
当店ではイエコオロギを中心に。
当店では、ベビーにイエコオロギを中心に与えています。給餌頻度は1〜2日おき、または週2〜3回程度を目安に、食欲や成長に合わせて調整しています。
1回の量は、頭の幅より一回り小さい餌を2匹前後から。食べる量には個体差があるため、体つきや尻尾の太さ、排泄の様子を見ながら調整してください。
ヤングサイズの給餌目安
成長に合わせて少しずつ調整。
ヤングには、頭の幅より少し小さい餌を3日おき前後に、2匹程度から与えています。冷凍クロコオロギも選択肢になります。
成長と体つきを確認し、量を少しずつ調整してください。太りすぎている場合は、量や頻度を減らします。
アダルトサイズの給餌目安
体つきと尻尾を見ながら調整。
当店では、アダルトに3日おき前後、1回1〜3匹程度を与えています。成長期よりも食べさせすぎに注意し、体つきに合わせて調整してください。
ニシアフは尻尾に栄養を蓄えます。尻尾が極端に細くなっていないか、体全体が太りすぎていないかを確認しましょう。
カルシウム・ビタミンについて
ダスティングとは、餌にカルシウム剤などの粉末をまぶすことです。当店では昆虫を与える際にカルシウム剤を使い、必要に応じてビタミン・ミネラルのサプリメントを取り入れています。
特に成長期はカルシウムの補給が大切です。使用量と頻度は、餌やサプリメントの成分、製品の表示に合わせて調整してください。
人工フードについて
ニシアフは、個体によって人工フードに慣れることがあります。ただし、食の好みには差があり、すべての個体が食べるとは限りません。
人工フードへの切り替え方や与え方については、お気軽にご相談ください。
床材について
お迎え後1週間ほどは、床材にキッチンペーパーを使うことをおすすめします。お迎え直後は、水分不足などからソイルを口にすることがあるためです。清潔な水をいつでも飲めるようにしておきましょう。
1週間ほど経ち、状態が落ち着いたら、ソイルなどお好みの床材に変更してください。生体のサイズや状態、掃除・湿度管理のしやすさに合わせて選びましょう。
当店では、保湿性があり、においや湿度を管理しやすいデザートソイルを選択肢のひとつとしています。
床材の誤飲には注意が必要です。特に大きな粒や崩れにくい素材は、喉や腸に詰まるおそれがあります。餌と一緒に床材を口にしていないか、日々確認してください。
水入れについて
ケージ内には、常に清潔な水を用意してください。水は毎日確認し、汚れたらすぐに交換します。
水入れは、生体が飲みやすい浅いものを選びます。ベビーには特に、深すぎる容器を使わないようにしてください。
シェルターについて
ニシアフが落ち着いて隠れられるよう、ケージ内にシェルターを設置しましょう。家庭での飼育では、暗く安心できる場所を用意することをおすすめします。
ウェットシェルターは、隠れ場所の中に湿度を保つための用品です。脱皮に備えた環境づくりにも役立ちます。
生体が無理なく出入りでき、ケージに収まるサイズを選んでください。パネルヒーターとの位置関係は「ホットスポットとクールスポット」の項目もご確認ください。
お迎え直後の注意点
お迎え直後は環境の変化によるストレスがかかります。当日は清潔な水を用意し、静かに休ませてください。
当店では、初めての給餌はお迎えから2〜3日後を目安にしています。ハンドリングも控え、新しい環境に慣れるまで静かに見守りましょう。
拒食について
環境や季節の変化で、餌を食べなくなることがあります。まずは清潔な水を用意し、温度・湿度や隠れ場所を確認してください。
食べないときは、以前食べていた餌に戻す、餌を小さくする、給餌の時間帯やピンセットでの与え方を変える、といった方法を試します。
最後に
このガイドは、当店での飼育経験に基づく基本的な目安です。性格や食の好み、環境への慣れ方は個体によって異なります。
毎日、食欲・体つき・排泄・動きの変化を観察し、その子に合わせて環境と給餌を調整していきましょう。
迷うことがあれば、飼育環境と生体の様子を添えてお気軽にご相談ください。